金箔仕上げのフレンチのコンソールテーブル(飾りテーブル)の修復をしています。
修復前の状態は、美しいディテールを持っているにもかかわらず金箔の上に質の悪い金塗装がしてありました。ブロンズの粉を油性の塗料に混ぜて塗りつけてあったので、時間の経過とともにブロンズが変色して黒ずんできてしまっていました。
金の輝きは全く無く、薄汚れています。
正面中心に配置されている女性の顔、このテーブルの装飾の要になる部分もまるで煙突から出てきたようにすすけてしまっていました。
このテーブルが作られた時に貼られていた金箔を再び露出させるために注意深くクリーニングをしました。
その結果光を反射して眩しいくらいの金独特の輝きを復活させました。
まだまだ終わりの見えないクリーニングの作業が続きます。全部綺麗になった時の美しさと爽快感を想像するとかなり楽しみです。
家具修復:2010年05月13日